祝 卒業

順天堂大学スポーツ健康科学部を卒業される皆さん、ご卒業、誠におめでとうございます。また、長い間皆さんを暖かく支えてくださった、保護者やご家族の皆様にも、心からお祝いを申し上げます。

本来であれば、卒業式の会場で直接皆さんにお祝いの言葉をお伝えするはずでしたが、このような社会情勢の中、卒業式を執り行うことができなかったため、この場をお借りしてお祝いの言葉を申し上げます。

皆さんはこの順天堂大学スポーツ健康科学部で、指導者の先生、友人、先輩、後輩など、多くの人と知り合い、切磋琢磨して本日を迎えられました。この4年間はいかがでしたでしょうか。楽しい思い出とともに、頭に浮かんでくるのは、辛かったこと、壁にぶつかったことなど苦い思い出もたくさんあるのではないでしょうか。皆さんが辛かった時に、傍らにいてくれた人達や支えてくれた人達、背中を押してくれた人達、いま思い起こすと実に多くの人達と関わって影響しあってここまで来たことを実感することでしょう。

このような支え合う関係は、他大学では例を見ない全寮制(啓心寮)をはじめ大学の少人数教育、運動部活動、ゼミナールなど順天堂大学だからこそ得ることができたのではないでしょうか。このような順天堂大学ならではの校風は、全国に12,000人いる皆さんの先輩(スポーツ健康科学部同窓生である啓友会会員)も学生時代に同じ思いを共有しています。順天堂大学スポーツ健康科学部(旧体育学部)は創設以来、時代の変化とともに大きく変わりましたが、お互いに支え合う姿勢はこの順天堂大学の変わらない大切なもののひとつと脈々と繋がっているのです。

これから皆さんはそれぞれの場所で新たな生活がスタートします。新たなステージで皆さんの活躍する姿を大いに期待しております。辛くなった時や壁にぶつかった時は、皆さんの仲間だけでなく、どうぞ、全国12,000人の先輩達を頼ってください。必ずや皆さんの支えになってくれるはずです。恩送りという言葉がありますが、皆さんに対する先輩達からの支えは、先輩の先輩、さらに先輩の先輩の先輩からの支えが送られています。そして、皆さんもこれからは同窓生となります。それぞれの生活に余裕ができたときには、同窓生としてぜひ母校のかわいい後輩達に支えを送っていただきたいと思います。

順天堂大学の一員であるという誇りを胸に、皆さんが大いに活躍することを心から祈念して、お祝いの言葉といたします。誠におめでとうございます。

順天堂大学啓友会

会長 濱野光之